SOTA JA/SO 038 遠笠山
2020年1月3日(金)晴れ。静岡県伊豆市にある遠笠山にてSOTA移動運用を行いました。気温は天気予報には7度。この時期としては、比較的暖かく、山頂へ向かうまで、少し汗をかくか、かかないかくらいでした。風がほとんど吹いていなかったので、登山には気持ちい天候です。
さて、今回、遠笠山をSOTAに選択した理由から述べさせてください。昨日、1月2日から始まったアマチュア無線のイベント、ニューイヤー QSOパーティ。20局以上と交信してJARLへログを提出して干支のシールを頂くものが始まりました。最終日はこの日の1月3日の21時までの交信分まで。自宅のアパートでは、無線の飛ぶ距離に問題があり、なかなか交信ができません。ですので、急遽割り切って、移動しようと決めました。さて、どこにしようと考えたときに、出来るだけ運用時間を稼ぐために、山頂まで時間がかからない山、前回のSOTAでかなりひどく靴擦れで足を痛めていたので、足慣らし程度で登れる山が条件でした。手元に去年のハムフェアで入手したSOTAの伊豆山岳リストから、たまたま開いた最初のページに遠笠山が記載されていて、「体力 ★★☆☆☆」と、楽かもと思いネットで調べた所、山道はほとんど険しくなく、スニーカーでも大丈夫らしいので決定しました。上の写真の通り、山頂から100~200メートル位は、アスファルトで舗装されています。登山口からは砂利道ですが、車一台通れるくらいの整備された山道です。
地元の人にとっては、お散歩にちょうどよいハイキングコースと感じました。おそらく、山頂が放送局の無線中継所がいくつかある為、関係者が来るまで上がれるように作られたと思います。山道としては面白みはありませんが、前半は、左手に富士山と伊豆市内の山々がきれいに見ることが出来、後半は、大きく東へ遠笠山に沿って弧を描きながら山道は続き相模湾と大室山を左手に一望が出来ます。帰宅してこの記事を書くのに調べて初めて知りましたが、バスで向かう途中で大室山麓脇さくらの里公園を通ります。登山中は、何の山か知りませんでした。
登山口から30分ほど歩いて、あっけなく山頂。
上の写真は、山頂100~150メートル手前から伊豆半島を真西に見た風景。左手麓に天城高原ゴルフコースが見えます。
山頂へは10時半に到着。無線中継局があるとは知っていたが、複数の中継所が山頂を広く占拠しているとは思ってはいませんでした。登山者が全くいないのは無理はない。が、誰もいない山頂でいつかSOTA移動運用したい願望があったの正直嬉しい。登山者は、SOTA運用中に、3人ほど年配の方が目の前を通っただけでした。手ぶらで来ていたので、おそらく地元の方でないでしょうか。
SOTAの運用場所をグーグルマップを利用して、絵に書いてみました。
アンテナはRadix 430M3(3エレ)を横浜駅、東京駅の方向に向けました。たまたま、ここからだと、横浜駅と東京駅がざっくりと一直線上に並びます。特に根拠はないのですが、QSOの相手をして頂いた局長さんからアンテナをどちらに向けているかというネタになった時に、「神奈川、東京の方」と答えるよりは、具体的になると思いました。
運用を開始したのは、11時前。見晴らしのいい山頂ではよくあることですが、かなり多くのバンドが使われていて、ましては、QSOパーティ開催中でもあり、空いているバンドで戸惑いました。また、去年の9月に開局してから運用慣れしていない為、どうやって始めようか、効率も悪く、心の準備もなかなか整うことが出来ない。結局、呼び出しをしている局長さんに答えるだけで4局で終了。答えるだけというのは、QSOパーティ中は、待っている局長さんも多くピックアップして頂くのは時間がかかりますね。そして、午前中は終了。
お昼は、簡単に済ませて、13時前に再開。空いているバンドを見つけ、自分から呼び出しを開始。
やはり、自分から呼び出したほうが早い。1時間で14局の方とQSO。QSOパーティの20局はこの時点で条件を満たしました。もうちょっと続けようと思いましたが。14時あたりからほぼ無風の天候から少しばかり風が吹き始め、なおかつ左隣の中継局の影になり、冷え込んでくる。18局だと切りが悪いので、2局QSOを取り交わして、本日の運用を終了しました。
ピックアップして頂いた局長さんですが、大半は、神奈川県の藤沢市、厚木市、静岡県富士市、沼津の方が多かった。遠方では、群馬県伊勢崎市、埼玉県さいたま市北区です。今までのSOTA運用で、交信数は最高記録。
思い返してみれば、違法運用局が少なかった。正月休みのせいでしょうか。たまたまかな。いなくて当たり前ですが、アマチュア無線の方の声しか聞こえないのは、ほんとにいい。家を出たのは4時50分、山頂到着が10時半。5時間半もかけて来た甲斐がありました。時間だけ見ると、長いのですが、気持ち的には全く「苦」がない。それどころか、運用終了直後から、次どこ行こうか、もっと遠くへ行きたい気持ちが強い。そう思いながら下山していきました。
追記とおまけ:
遠笠山の登山口です。ゲートに錠がつけられていますが右横の隙間から入れます。登山者への登山注意事項があり、登山禁止を促しているわけでないようです。入山禁止かと思って戸惑いました。
ここへは、熱海駅から伊東線伊東駅で下車、東海バスで天城高原ゴルフ場行きに搭乗、終点のバス停「天城高原ごフル場」、または、一つ手前のバス停「天城山縦走登山口」で下車。このバス停の差は、歩いて30秒。バス停の時刻表は写真に収めたほうがいいでしょう。バスで来た道を15分ほど戻るように下ると右手にこのゲートがあります。車で来る方は、天城高原ゴルフ場のところに登山者向けの駐車場があります。また、ゲート向かい、道路を挟んだ反対側にも、駐車できるようなスペースがあり、散歩程度に登山してすぐ戻ってくる方は利用しているのでしょうか、明記された表記はない。バス停の話に戻しますが、ウェブで下車する最寄りバス停を調べると「天城高原ゴルフコース」と記載されているの記事が多いので当日戸惑いました。そして、もう一つ、注意書きに火気使用禁止と書かれています。遠笠山へ運用予定ならば、炊飯ではなくお弁当の準備を忘れずに。後、トイレもありません。天城縦走登山口の駐車場にトイレがありますが、当日何故かロックされてました。これに関する情報が掲示されていないので困りますね。
この無線中継所の真横で運用したのですが、曲者です。いきなり、内部から人の声。聞き取れないのですが、何か指示を出す声が聞こえたのです。その直後、ガガガーとモーター音が。上を見上げれば、塔の一番上にあるアンテナが向きを変えている。おそらく遠隔操作で動かしていると思います。受信側で聞く指示の声が中継局内部でも音声が出ているのであろう。この日は3回、向きを変えているのを目撃した。初回はまじでビビる。
山頂の風景動画
※細かくは、山頂の100メートル手前の動画です。
おしまい
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